元彼の嫌いなところ①有言不実行

元彼の嫌いなところは無限にあるけど、一番最初に思い浮かんだこと。

 

「有言不実行」

 

あれほどまでに有言不実行な人間を私は見たことがない。

 

てかそもそも一度たりとも正社員で働いたことがないくせに、口癖は

「俺、普通の仕事したくないんだよね」

いや、テメーにはそもそもできねーから。能力不足。

 

ていうか、「普通の仕事」って何?

どうやら会社に雇用されているサラリーマンのことを指すようなんだけど。技術職も研究職も事務職も営業職もなーーーーーんもかんもひっくるめて「普通の仕事」だそうな。テメーの言う「普通の仕事」それぞれに専門知識、経験、努力、人間性が要求されていて決して簡単なことじゃない。どの仕事を取ったって、誰にでもできるもんじゃない。26になってバイトしかしたことのないお前がバカにできる相手ではねーんだよ。

 

ある時、「俺は小説家になりたい」と言って多少文章を書き始めて、第1章で筆を置いた。一応読んだけどびっくりするぐらい下手だった。

 

その次は「俺はお笑い芸人になりたい」と言って友達が開催するイベントで漫才みたいなこと一人でやってたけど、やばいくらいつまらなかった。ていうかなんて言ってるのか分からなかった。

 

そのブームもすぐに過ぎ去り、「ユーチューバーになりたい」と言って友達と内輪でゲラゲラ笑ってるバカつまらん動画を2本くらいアップして終了した。

 

そのあと、急に「大学教授になりたい」とか言いだした。学なんてないくせに…。どこの大学院にまず行きたいのか聞いても具体的な答えは返ってこない。入試要項は取り寄せてちゃんと調べているのか、学費は払えるのか聞いても、「ちゃんと考えてる!」と唾を飛ばして主張するばかり。

 

もちろん、大学院なんて入りませんでした。というか、専攻したい学部すら決まってなかったらしい。意味わからん…。

 

そのあとは確かモデルになりたいだったかな?友達や知り合いに「イケメンだね」って言われるの本気にしちゃったんだよね。歩き方変だし、髪型変だし、スタイル悪いし、ファッションセンス皆無だから無理だよ。1回だけオーディション受けて、なぜか受かって意気揚々としてたけど、謎のファッションショーのチケット自腹で数万円買わされてたよ…。もちろん、その後の仕事などあるわけもなく。

 

ちなみに私は画家だけど、私と別れてから画家を目指し始めたらしい。別れたからどうでもいいけど。「本気で絵の道を貫く!」とかほざいてるらしいけど、あいつの絵じゃ無理。ここまで全て1年以内の出来事。どんな夢でも頑張るなら応援するけど、本気で頑張ってるの見たことない。

 

「努力できない人には無理だと思うよ」

と言うと、顔真っ赤にしながら言い返してきたのは、

「俺はすごく努力してる!俺は本当はすごいんだ!」

あー努力してる全ての人間に謝れ。

 

記憶消したい。